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第5回 FIRE28年史-2 2010-2013 リーマンショックその後 

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「もう投資やめろ、まじめに働け!」で第1期は終了。挫折をしても日々の生活は続きます。

今回はその後の2010年~2013年ごろまでに起きた「資産が減ったところにお金を使う」お話です。

FIREを考えるのをやめていた時期ですが、振り返ってみるとこの時期に「自分たちの生活に欠かせない高額出費・ローン」があったことで、続く第2期での生活設計の要素になっていると思います。

「約束された失敗」第1期を描いた前回はこちら

全体を通して読みたい方はこちら

目次

インターバル 2010-2013

2010年の投資ストップと前後して、東場家では大きな買い物が続きます。「車」と「家」です。次男チャン太が生まれ、一通だけの時と同じようには物理的に成り立たなくなりました。

車を買う

一通までは、ベビーカー、自転車、電車で移動してましたが2人同時(時々いとこも)の行動は想定外しか起きません。
以下の2点+エコカー補助金でコンパクトカー購入を決めました。

・移動に気を使わなくてよい
 →ぐずっても、漏れても、色々出てもプライベートな状況で解決する
・使いたいときに使える
 →レンタカー(営業時間外に借りれない)
 カーシェア(あったけど遠い)
  タクシー(呼んでも来られない時がある)
  検討しましたが我が家の環境にはどれもフィットせず

■使ってみたらこうなった

最初は土日メインと思ってましたが、毎日出番がありました。

スーパー、病院、それぞれの実家(立直・順子とも遅い日に預かってもらってました)、ちょっと離れた公園…、今までより外出のハードルが2つくらい下がりました。
荷物の厳選が不要になったのも大きかったです。

維持費もかかりますが、「働こう」と順子さんに肩をバンバンと叩かれたのを覚えてます。
「とはいえ買ってよかった」が東場家の結論。

■あえて言うなら

中古車にすれば良かった。
(2人とも車両感覚がアバウトで、、、)

家を半日で買う

秋のある日2人で「家を見に行こう」と思い立ちます。

当時、一通の保育園近くの賃貸マンションに5年住んでいました。便利だったのですが、

①4人家族には手狭
②共働きを続けるのに祖父母との連携を取りやすくしたい
③小学校転校を避けるには今

これまで「なんとなく」だった検討事項が突然動き始めました。

②からエリアは絞られ、地域の不動産屋さんをはしごします。「さすがに1日じゃ見つからないね」と言いながら、帰り途中についでに立ち寄った店で「ちょうど1軒先週から出てるんです」と案内された中古の建売戸建て。

「ここ良いね」と即決。
2番手ということでしたが「値切りません!」が後押しになったのか逆転。
「生涯の買い物」は半日で終了しました。
雨の日でした。

■これもキャッシュで!

そんなわけがありません‼

戸建てvsマンションと並ぶ重要テーマ「固定金利vs変動金利」東場家の判断を語らねばなりません。
全期間固定金利(フラット35S)を選びました。
景気対策で、
「長期優良住宅(フラット35S)適合→10年間金利▲1%」
「住宅ローン控除→残高10年間▲1%分税控除」
の2本立て施策で▲2%。
適用金利が2%を切れば「お金を借りてるのにお金がもらえる」だったのです。
不動産屋の店長さんも一緒に説明を聞いて「ぶっ」と吹いてました。

結果は、、、、2.15%でした。無念。
それでも10年ほぼ無金利ですね。
なので、その間での金利上昇リスク(結果的にありませんでしたが)を考え固定金利選択でした。

■そしてこうなった

日当たり等我慢のポイントもありましたが、「共働きで昼間はあまりいないし」と割り切りました。
築浅できれいだったのですが、画伯たちの壁画が織りなされる家となりました。
新築だったらもっとショックだったと思います。
今は味のあるアクセントですね。

この時期、エコカー補助金・家電エコポイント・住宅ローン控除拡大と景気刺激策がモリモリでした。エアコン追加やLED電球入れ替えもしたので、モリモリいただきました。

リーマンショックの損失をこっちで埋め合わせできたか?は何となく計算しましたが、途中でやめました。
(ざっくりでマイナスが見えちゃったので)

「家を買う」について思うこと

不動産市況や金利など気にすると止まらなくなりますが、自分たちの状況もそれに合わせて歩みを止めてくれるわけではありません。5年待てば5年、10年待てば10年家族全員が年を取ります。
場合によっては人数増減も。

なので「欲しい・必要となったときに買うのが最適期」が15年経って過去の自分への回答です。

それと、購入する前に親と話をちょっとでも良いからしておくことをお勧めします。
親の援助の有無等も購入の進め方に影響があります。税も絡むので「後からなんとかしよう」は通らない場合もあります。不動産屋さんも金融機関もあまり個人の事情には立ち入れません。

買うと決まってからほかのことが動き出した我が家は、うまく進む/進まないは自分たち次第と何度も痛感しました。しんどかった。

皆さんは何がきっかけで家を買いましたか?
子供の成長や通学環境など、どんな要素を重視しましたか?
あるいは買わないと決めている理由はありますか?

仕事の状況

住宅ローンを「組んでしまった」ので、約30年お金を稼ぎ続けねばならないとプレッシャーを感じる立直。
一通とチャン太の教育費も想像して気が重くなっています。

ですが、ぶん投げ直後でチキンメンタルなので、投資するなどとんでもない。そもそもやらないと順子さんとも約束していますし。

「仕事で地道に成果を出して、昇給していくしかない」とようやく決意します。そういうのは入社時にするものですよ、東場さん…

このタイミングでダウンのもとになったプロジェクトの第2期に呼ばれます。「リターンマッチ行ってきて」と。プロジェクト運営側と実務側の通訳兼窓口的な立場を大過なく対応できたことで「飛ばずに持ち直したな」と上長からねぎらわれました。
復活できたじゃんと。

自分でもそう思ったのです。
しかし「プロジェクト第1期と同じく自分の手に収まる範囲で動いた/動けただけ」と気づくのはもう数年先でした。
これが東場家FIRE第2期を呼び寄せます。

次回予告

ここから第2期を書き始めると分量がとんでもなくなるので、今回はここで終わります。

次回こそ東場家FIRE第2期について語ります!家計・投資について、1期から考え方がずいぶん変わります。
1期は「なんちゃってFIRE」でしたね…

番外:今ならこうする資金繰り

■車

当時「金利がもったいない」と現金一括で買いましたが、「手元に資金を残して活用する」もありではないかと今は思います。
考え方は2通りあって

  1. 手元に資金を残しておくために「金利=手元に資金を保留するための使用料」
  2. まとまった資金を支払いに回さず、投資の原資としてローン金利以上の収益を目指す

どちらも「会社が金融機関から融資を受ける」のと同じですね。
だとすると「個人がそれをやってNGのわけがない」と考えました。

コントロールできる範囲内では借金は人生を優位に進める強力なツールだと思います。

固定/変動どっちの金利タイプを選ぶかはたくさん記事がありますが、「何を自分は我慢できないか」に落ち着くのではないでしょうか。

「金利が上がる“かも”に踊らされたくない」なら固定金利
「高い利息なんて払いたくない」なら変動金利

僕は前者+「早く完済して楽になりたい」でした。

ですが、繰り上げ返済については「早ければ良いというものでもない」と考えるようになりました。

母の相続があったときに、それを繰り上げ返済に充当したのですが、「住宅ローン控除期間終了後に毎年の還付額とこれを原資にして繰り上げ返済すればよかった」と今は考えています。(あるいは、繰り上げ返済をせず投資でローン金利以上のリターンを目指す)

ただ「返済できなかったらどうしよう」のプレッシャーは理屈ではないので、心身の健康を第一にしながら、資産状況で判断していくのが大事だと思います。

第5回、ここで本当におしまいです。
お読みいただきありがとうございました。

使用画像:© Scientist / Pexels

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この記事を書いた人

東場(とんば)です。首都圏在住の5人家族。今は会社勤め。
28年かけてFIREにリーチ。
上がりに向けてやってきたこと、これからの一手も書いていきます。
あなたの選択肢が、少しでも広がればうれしいです。

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